へっぽこ客車区
ゆきろぐ。改め鉄ヲタコンテンツに特化した模型製作実況フログ
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そして終着へ
ドナウ川に沿って走るICE91列車。中流部の街リンツは、最後の途中駅です。
ここからはドナウを離れ、丘陵地帯へと入ります。

丘の向こうに、また丘が見える。
広い畑に胡麻粒のように散らばる一軒家。
そして時折華麗な威容を魅せる修道院。

まさしくそこには、サウンド・オブ・ミュージックの世界が拡がっていました。
家が増え、木々が増えてくればウィーン郊外へはいった証。有名なウィーンの森です。
操車場が拡がり、地下鉄の始発駅が姿を現し、線路が輻輳すればいよいよ終着駅。
ハノーバーから8時間30分、定刻17時34分、ウィーン西駅に到着しました。

vienna.jpg

列車を降りて駅前に出れば、そこはヨーロッパながらロシアの雰囲気も織り交ぜた、
「中欧」の雰囲気が拡がっていました。


パリから約16時間、3列車を乗り継ぎ1500キロの道のり。
思えばパリ北もウィーン西も「行き止まり式」のホームでした。
日本では決して味わえないものを味わえるヨーロッパ鉄道の旅、これにて終章です。

ー完ー
美しく青きドナウ
国境の駅パッサウからは、いよいよオーストリア。
ドナウ川も寄り添ってきました。
パッサウを出るとすぐにドナウの支流を渡り、オーストリアへ入国。
家並みの様子ががらりと変わり、国境を実感します。

donau.jpg

上流の集中豪雨と折りからの涙雨ですっかり沈んだドナウの景色。
お世辞にも、美しく青いとは言えません。
しかし頑丈な堤防が無く、水面とほぼ同じ高さに家があるのは日本にはない景色です。
そしてこの広い川幅と、増水しているとはいえ緩やかな流れ。

オーストリアの線路は、トンネルを嫌ったのか川沿いに曲がりくねって敷かれています。
一応オーストラリアを東西に結ぶ主要幹線鉄道なのですが・・・。まあ、それもお国柄。
焦らず、急がず、ドナウに沿って。旅も終盤にさしかかります。
サイクル急行
ヴルツブルグからはウィーン方面へと進路を変えるICE91号。
ニュルンベルグで隣のホームに停車したIC(都市間急行)から、自転車が降りてきました。
ドイツ国鉄ではICE以外のほとんどの列車に自転車が積み込みできます。

電車に自転車を積み込めれば、いい景色の場所を自分の自転車でサイクリングできる。
週末や長期休暇はもちろん、日常でも自転車をよく使っているようです。
日本でもやって欲しいし、もしやれば放置自転車もぐっと減ることでしょう。

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さて、ニュルンベルグを過ぎると次は国境の駅パッサウ。
1時間以上の駅間、食堂車で過ごすことにします。

ICEの食堂車はダイニングとビュッフェに分かれており、
また1等車では座席へ食事を運んでもらえるサービスもあります。
「車内食」はタリスで食べたので、ダイニングで食事。
ソーセージやポテト、ザワークラウトなど、ドイツならではの料理を賞味しました。
ビュッフェからは、お酒を嗜む乗客の陽気な声が聞こえてきました。


車窓は、晴れたり曇ったり。もうすぐドナウ川が見えてくるころです。
高速新線
高速新線は、トンネルの連続。それは日本でもドイツでも変わらないようです。
トンネルに入るたび、車内は電球色のやさしい光に包まれます。

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1等車内はゆったりしており、さながら飛行機のビジネスクラス。
1等車乗り放題のユーレイルパスならではの贅沢です。
一昨日乗ったICEの1等車はゆったりするような雰囲気ではなく、
「良い座席を使った会議室」といった印象でした。

さて、トンネルと高架橋が連続する高速新線を走り抜け、
列車はもうすぐヴルツブルグに到着します。
ミュンヘン方面と別れ、一路ウィーンへ進路をとるICE91号。
まだまだ先は長い旅路です。
ICE91列車
日本の長距離昼行列車は、もうほとんど残っていません。
大阪〜青森を13時間かけて走破した「白鳥」が消滅した今、
現在一番長い距離を走るのは新潟〜青森の「いなほ」号。7時間かけて走ります。
しかし、外国ではまだまだ長距離昼行特急が元気。

ice.jpg

西欧鉄道1500キロの第2ラウンドは、ハノーバー9時26分発のICE91列車です。
始発はハンブルグ。フルダ、ヴルツブルグ、ニュルンベルグと経由し、オーストリアへ。
終着は音楽の都、ウィーン。全区間の所要時間は約9時間30分。
ハノーバーからだと、約8時間です。

列車はハノーバー中央駅を出ると、ドイツ国鉄自慢の高速新線区間(ABS)に入線。
みるみるうちに速度を上げ、まるで新幹線のような乗り心地になりました。
最高速度は280キロ。ICEの本気走りです。
さあ、ウィーンまでの長旅、何が待ち受けているのでしょうか?
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